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《ランスロット ルージュ 無理やり》
※エロっぽい ちゅーい!!


「な、何のつもりだ!!」
深夜に一人、窓辺に佇んでいた僕の目の前に、蝙蝠の羽のある女性が一人、音もなく空から舞い降りてきた。
窓からするりと侵入したかと思えば、自分と共に身体はベッドの上にある。
「君は一体どこの種族だ?見覚えがないが……。ここがランスロット卿の寝室だということがわかって侵入してきたのだろうな?」
ランスロット という名を出せば、大抵の賊は震え上がって尻尾を巻いて逃げ出すに違いなかった。
この世界で最強とも言うべきその聖騎士の名には、それだけの威力が備わっている。
しかし、その女にはその言葉が通用しなかった。
くすりと、妖艶ともいえるその笑顔を浮かべると、その女性は僕の耳に口を寄せてささやく。
「さあねえ? インキュバスかもしれないし、ヴァンパイアかもしれないわよお?敬虔な騎士様にとっては、どちらも魔物かしら」
細い指先が僕の胸元を滑る。鎧下も脱ぎ、ほぼ全裸に近い状態で他人に肌を晒しているのには抵抗があった。
油断していたとはいえ、他人の侵入をこの僕がやすやすと許すとは……
「あっちのシャドウも女性には弱いけど、こっちのシャドウも女性には弱いのね…」
顎のラインにそって、柔らかな舌が這う。このままやられるだけではこちらのプライドが許さなかった。
手をひねり上げようとしてつかんだ瞬間、女の顔から笑みが消え、大胆な表情が顔を出す。
「あらいいのかしら?貴方の大好きなソニック陛下のお友達を傷つけたりしたら、陛下はさぞお怒りになるでしょうねえ?」
したり顔のそのヴァンパイアの言葉に、弱みを握られては抵抗できない。
屈辱を噛み締めながら、ランスロットは手を引く。
「あらいい子じゃない。やっぱりシャドウはこっちでもシャドウなのね?」
「シャドウとは誰だ。僕はサー・ランスロットだ。その貴様が言うシャドウとかいう者などでは……」
「まあ、別に私にとってはどっちでもいいのよ」
馬乗りになった女の手が、無理矢理にランスロットの弱処に届く。
「あっちの世界でも、こっちの世界でも、夜は夜。私の味方だもの。」

宴が始まった。







《ランスロット  ベクター  やってはならない》
そのワニの面をした男は、キョロキョロと周りを見渡しては、ほうほうと感心したような声を上げるばかりで、なんともこちらの話を聞いている風ではなかった。
ちょっと知り合いを連れてくる、と自分の世界に戻った陛下は、一人の大柄の男を連れてきた。
「陛下……この方は?」
「ああ、ちょいとした知り合いさ。まあ、害の無い男だから、そんなに警戒しなくったって大丈夫さ」
大きな口を開けて、大声を張り上げたと思いきや、ドタドタと城の中を歩きまわり、何やら調査と称して品定めしているようにも見える。
これが陛下の知り合いでなかったら、一刀の元に切り伏せ、城から骸でたたき出してやるところなのだが……
「よお!ソニック!!ここは凄いアトラクションだな!!まるで中世の古城そのまんまじゃねえか!外にいる住人もよ、よく演技してるなあ!なんだ?通貨はきちんと金貨なのか。凝ってるじゃねえか!」
あとらくしょん? えんぎ? 何のことだか、僕には全く意味がわからない。
くすくすくすと陛下は笑うばかりで、取り付く島もない。
「いいだろう?ベクター、ちょいと遊んでいくかい? 誰かさんに似た兵士もいるぜ?ちっちゃな部下と、お固い魔道士を連れて、大きな顔してここの警備長をしてくれてるのさ」
確かこの城の警備兵の長といえば、目の前にいる大きなワニの男にそっくりな、大柄な男だったのは確かだが……
「警備兵?お?なんだ、警備員まで、コスプレしてるっていうのか? 凄いな!TDLもびっくりだな。で、さっきから見てると客はいないが、なんでこんなに客がいないんだ???まだ開園前なのか?」
その言葉に、とうとう陛下は大きな声を上げて笑う。
まあ、俺たちが客みたいなもんさ、 と言ったかと思うと、小首を傾げる大柄の男と共に、楽しそうな笑顔で、陛下は警備兵の集まる宿舎へと消えていった。

そちらの方向から、大きな悲鳴が聞こえてきたのは… 言うまでもない…。


「何がしたかったんですか…陛下…」
「いや、あいつがあんまりにもヒマそうだったんで、ちょっと遊ばせてやっただけさ」






意味不明になった……

※お城の警備にあたってるのが、あの三人組だったら面白いなあ…という設定。
意外とあってるかも??



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