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さて、その2はSA2のお話。

「2のスタートは、スタッフの数が少なくて、14人くらいしかいなかったね」
片野「最初はSAのインターナショナル版を作ってましたね…」
開発が海外で行われていたため、みなさんはだいたいサンフランシスコに居たそうです。
SA2はまずシナリオありきからスタートしたとかいうお話も出ました。
瀬上さんがサンフランシスコの町並みの写真を画面にうつしていくと、見慣れたシティーエスケープのステージのような写真が…
瀬上「ほら、どっかで見たことあるでしょ?あの車とか…路面電車とか…。ほら、ふっとばされてくやつね」
会場爆笑
「たくさんふっとばしたね~」
サンフランシスコの町並みを見ながら、こういう感じにしたい、ああいう感じにしたいと、デザイナーの西山さんはいろいろイメージをふくらませていた様子でした。

西山「ゲームの中をサンフランシスコにしたいんだよー!」(とイメージをしている)
瀬上「(こっちは日本にいるから)はあ?ってなるよね(笑)じゃあわかった、行くわ!みたいになって…」
いろいろなコンセプトアートを見せてくれた西山さん。
西山「ソニックらしさって、こうかな?どうかな?こうしたい、とかたくさんあって、人数が少なかったから、意見をぶつけてました」
「トラックがおいかけてくるのをやりたかった」
と、シティーエスケープのあのコンセプトアートを出す西山さん。
(これはソニックジェネレーションのソフトの中に入っているコンセプトアートの写真です。当日も同じものを見ました。綺麗なものを見たい方は、白の冒険をがんばってね!)

瀬上「この一枚だけじゃあ、よく伝わってこない、じゃあ現地行くわ!って行って、なるほどねーってなるってね」
コンセプトアートからモデリングも西山さんが手がけて、3Dのイメージボードみたいなのも作ったそうです。

片山「ソニック1からソニック2になったときに、キャラが増えて(テイルス)、対戦ができた。じゃあ、SA1から2にしても、キャラも増えて、対戦できるようにしようっていう、対比にしたんですよね」

話はサウンドの話へ。
サウンドコンセプトは、一曲一曲にキャラクター性を落としこんでいこうってしているうちに、あんなに一人ひとりに曲ができちゃったと瀬上さん。
瀬上「6人とかいたら、仕事が6倍だから、めっちゃ大変じゃん!って思ってたんだけど、できちゃったんだよね」みたいな事を言っておりました。
ステージなどをデザインしていた西山さんから、コンセプトにあわせて、どんな曲が欲しい、とか発注されていたそうです。

瀬上「じゃあ、ナックルズの曲を作ってた大谷呼ぼうかな!」
オオタニッター登場。
SA2のナックルズの曲は僕が作りましたー と。チューチューロケットの曲も手がけていた頃だそうです。
瀬上「ソニックはスカパンク的な…とか、デザイナーからこのキャラにはこういう曲のイメージ、みたいなのがあったんだけど、ナックルズは?」
大谷「アシッドジャズ、ダブ系?とかいう感じから、ヒップホップ、ラップ…とかにしていったんですね」
SAの時は床井さんが担当されていたそうで、間違われたりするとか…(すいません曖昧です)
大谷「ステージ曲は、最初パンプキンヒルを~」
瀬上「かぼちゃ面ね!」
片野「…正式名称って忘れてるよね…(開発中のアダ名が定着しすぎている様子)」
大谷「まだ入社二年目で、どうやったらいいかわからなくて、何となくやりたいようにやっていた節があって…。せっかく作り終わって、瀬上さんにプレゼンしてもらって、OK出た曲を変えてしまって怒られて…」
瀬上「お、怒ってないよ!?困惑したんだよ?せっかく俺がプレゼンしたのに~~!」
大谷「結局その曲は両方のいいとこ取りをしてみたり…」

話は曲の話から、ソープシューズの話へ。
西山「(グラインドをするソニックのコンセプトアートを見ながら)あーこれこれ、僕もスノボとか色々こういうスポーツ(名前失念…誰か教えて)実際やるんだけども、その当時、靴の裏にプラスチックの部品がついてるソープシューズっていうのが流行ってて、飯塚のところにこういうのやろうよ、って持って行ったら、同じようなのを考えてたみたいで、
それですぐにコンセプトアートを描いたんだ」
SA2の最初、GUNのヘリからソニックが落ちるあの場面も、当時スカイサーフィン?が流行ってて?か、西山さんが経験があって? 取り入れた ようなお話をされていました。(ちょっと曖昧)


そういえばソープシューズって実際にあるんですよね。検索すると古いブログとかひっかかるんですけど、99年、98年ころのお話とか出てくるのを見ると、本当に当時流行ってたんだなあーって思いました。

ルート101とか、280とかサンフランシスコの実際の道路の写真を見せてくれる瀬上さん。
瀬上「テイルスのステージだった?」
片野「まんまそのままルート101って名前ですよ」
ミッションストリート的な写真もちらほら… 
古いセガの本社の写真も見せて、「どこかで見たことあるでしょ?! ほら!シャドゲのさあー!最初のステージの…」と、めっちゃウキウキで写真を繰る瀬上さん。

曲を作るときは何か(気にしてる)あるの?と瀬上さんから大谷さんに質問。
大谷「(作ったファイルは)風面、とか、song1とかsong2とかキラキラ的とか、ノスタルジックピアノとかそういう名前をつけておいて、後からファイル名でイメージできるようにしています」
とかそういう話もはさみながら…

開発途中に、色々と切羽詰まってくると、色々なエピソードが出てくるようで…
「そういえばさースカイレイルのステージ曲があるでしょ?それをさ、ジャンガララーメーン♪ ジャンガララーメーン♪って唱うんだよ」
ちょっと誰が発言していたのか失念しましたが、開発にはあるある話のようで…
豊田「ピラミッドのあの曲はさ、俺が仕事してると後ろから片野が ぜんぶうっそっさー そんなもんさー って歌ってくるんだよ~」
瀬上「それ爆○スラン○だよね?!」

ソニック曲、案外ソラミミ曲が多くありますよねー。

時間も迫り、そろそろ締めのお話へ。
大谷「SA2がスタート地点でした。当時はこんなに関わるとは思ってなかったです」
片野「SA1でああしたかった、こうしたかった、というのをSA2でやりきれた。ヒーローズは下の人に仕事を任せながら、踏ん切りがついた形になった」
西山「SA1でもやもやしていたものを、SA2でやるだけやった、やりきったプロジェクトだった」
豊田「スタッフ全員でやるセッションみたいな感じだった 俺のほうが面白い!というのをぶつけあって作った。これを機に、よりよい作品を作っていきたい」

というような形で締めました。瀬上さんが全然語り足りない!!!とモヤモヤしていたので、「次回もやっちゃおうか?トークだけ4時間とかしたい!」とか言い出すと会場から割れんばかりの拍手。
ぜひ、トークだけでもいいので、聞いてみたいものです。

このあとは楽器の方へとお話が流れて行きました。ので、これにでSA2は終了。ギターの件はまた次回3で。



※青の冒険をきっちりクリアしてないので、もしかすると他のコンセプトアートもゲーム内にあるかもしれませんね…
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