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創作バトンというものを、ミクシイで拾いました。
ちょっとした言葉の後に、ちょっと言葉をたすはずなのですが。
何を思ったのか、SSがくっついてしまいまして。
すんげええええええ長いです。
そのうち小説としてまとめて、UPしようかな。
ということで。とりあえずここにまずバトン内容を置いておきます。
【Let's創作ばとん】
次の言葉の続きを書いて下さい。
それでは、どうぞ★
*たった一つ
*壊れた時計
*それでも僕は
*記憶の断片
*見上げた星空
*空っぽの心に
*もしかして
*最後の最後に
*瞳に映る
*泣かないで
全部で10!!
字サイトさまに持って行って欲しい!
にょまさんや麻機さんにはミクシイでまわしたので。
こちらでは字サイトさま!お持ちください。
とくに めいさん あなたのは見たいなあ。FANなので。
しょぽたさんとか、ネタさんなんかのもみたいなあ。
クルミさんは?
字サイトさんで、こういう共通お題をまわされて、見て回るなんて少ないでしょう?
たまにこういうのもいいと思うんだ。
手書きブログは、絵描きが共通画材を渡されて、センスや根気を磨くけど。
字書きさんて、そういうのってなかなか無い。
なら、こういう共通お題をみんなで抱えて、一斉に発表する場を設けたらどうだろう。
同じお題で、他の人がどんな風に料理するのか。
それって、ガチンコバトルだと思うんだ。
ソニックじゃなくっていいんだ。オリジナルでかまわない。
ようはみんなが、同じ材料を、どうやって料理するかなんだ。
それは凄く、見てみたいと思うし、きっと上達にも繋がらないかと思うんだ。
私は字書きではないけれど。
今回のお題を回すのがとても楽しみだよ。
では、自分のを置きますね。
凄く長いです。だってSS10個だもん。
なんとか書けるもんだなあ。
【Let's創作ばとん】
次の言葉の続きを書いて下さい。
それでは、どうぞ★
*たった一つ
手のひらに残された奴の残骸を握り締めた。彼女に手渡したはずの奴の名残は、今は俺の手のひらにある。
自分には、過ぎたものだ と彼女は言った。 俺は無言でそれを受け取る。
ズシリとかかる金属の重みと、手袋の薄い布地さえも抜けて伝わる、その冷たい温度が手のひらに刺さる。
あの時に、無理やりにでも握り締めた これ は、灼熱の温度で手のひらを焼いたというのに。
あなたが持っているべきではないの? と言った彼女は、言葉少なにきびすを返して去ってしまった。
「今更」
これをどうしろっていうんだよ
手元にあったら、こいつを見るたびに思い出すじゃないか。
あの時 目の前から滑り落ちていった 命の重み。
「は。どーせひょっこりあらわれて、こいつを返す日でもくるんだろうさ。 預かり賃は高くつくぜ。」
俺は無造作にそいつをどっかのケースに投げ入れた。
*壊れた時計
を、クリームが大事そうに抱えて持ってきたのは、何時間前だったろう。
不安そうな顔をして、目に涙を一杯浮かべて。
「おかあさんの、大事な時計なんデス・・。おとうさんとの思い出の宝物なんデス・・。急に動かなくなってしまって・・。お願いデス。テイルスさん・・・直してください・・お願いデス・・」
ポロポロと涙を流すクリームを宥めて、壊れたという時計の様子を見た。
古い作りの仕掛け時計で、ちょっとこいつは分解するにも骨が折れそうだ。
困ったような顔をすれば、きっとクリームはもっと泣くだろう。それだけはしたくなかった。
大丈夫だよ すぐに直すよ といった時の彼女の晴れやかな笑顔に、答えてやろうと、孤軍奮闘。
気づけばとうに日は傾いて、近くの家からは夕餉(ゆうげ)の匂いが漂ってくる。
グウ と急にお腹がなった。 ああ そういやコレを見始めたのはお昼前だったっけ。お昼ごはんを食べ忘れていたことに、今気が付いた。お腹減ったな。
目に当てていた、拡大用のスコープをはずす。クリームは、どこにいっただろう。
夢中になると、周囲の状況が目に入らなくなるのは、悪い癖だ。 お昼ごはんを食べに、一度家に帰ったのかもしれない。
細かい作業を繰り返していた体を、存分に伸ばしてやると、コキコキと肩が鳴った。
隣の部屋から水の入ったペットボトルを持って来ようと、一歩踏み込んで・・・・・・驚いた。
ソファーには、小さく丸まって眠る 小さなウサギの女の子。
もしかして、ずっと待ってたの?もう・・・7時間以上になるっていうのに。
作業台から持ってきた時計を、彼女の眠るソファーの近くのテーブルに置いた。
チリチリと、時計の針を動かすと、かちりと針の重なる音が鳴る。
それと同時に、時計に飾られた2体の人形が、クルクルとダンスを踊りだした。
流れ出す、綺麗なオルゴールの音色。
この音で、彼女は目を覚ますかな。
満面の笑みを予想して、ちょっと幸せな気分になったのは、内緒にしておこう。
*それでも僕は
君を許すつもりは無い!」
シャドウの手のひらから、力の塊が矢となって襲い掛かる。
慣れたような動きで、それを次々とかわしていくソニックの姿を、忌々しげに睨み付けては、シャドウは地面を蹴った。
一気に間合いを詰めると、勢いよく拳を繰り出す。
ソニックの頬にそれが突き刺さる瞬間に、拳を捕まれた。図らずも、力比べをしているような体勢になって、両者とも両の手に思い切り力を込める。
「だから!! sorry!!って! 謝ってるじゃないか!! ・・・・・・・っ・・・・くくくくくく・・・・・」
ソニックはシャドウの顔を直視できないでいた。笑いがこみ上げてくるのを必死で抑えて目線をあわせまいと下を向く。
その仕草を見て、シャドウの頭に血が昇る。
「貴様がこんな悪戯をするとは!! 恥ずかしくないのか!!!」
早く落とせばいいのはわかってはいるのだが、一発殴らなければ気が治まらない。奴の目の前で熟睡するのは、今後絶対にしないと心に決めた。
テーブルには、どこから借りてきたのか、女物の化粧道具一式が並んでいた。
*記憶の断片
を・・・・。見せられる事がある。
それが何を意味しているのか、自分には到底見当もつかない。
それは、穏やかな平和な記憶であったり・・・。激しい戦争の記憶であったりもする。
はるか昔、俺の一族が大勢いた頃は・・。この記憶を見て、共感したりだとか。意見を交わしたりだとか。そういうこともしたんだろうが・・。
「俺に・・見せたってしかたないだろうが。」
暖かな日の光を吸収しては、尚一層輝きを増す、その美しい緑の宝石に・・一人こぼす。
意見を交わす相手も。共感してくれる相手も。
もうこの世界、どこを探したっていやしない。
「それでも・・・お前が」
時々こぼす、記憶の断片を・・・・。俺に覚えていて欲しいって言うなら。
それも守護者としての役目なのだろうかと。
肩にかかる重みが増すような気がした。
これから開放されたいなんて、思ったことは一度としてないが。
軽やかに宙を舞い、大地を駆け抜けていく風を
羨ましいと・・・思ったことがあるのは・・・・奥底にしまっておこう。
ああ、今度、あの風が暇をもてあましてつまらなそうにしていたら。
昔話を話して聞かせてやるのも悪くは無いかと思った。
*見上げた星空
に、意識が吸い込まれそうだった。
こんなに綺麗なものが、この世の中にはあったのか。
星 というのよ とエミーに教わった。町の中では見えなかった。(イブリーストリガーの方に気が向いていたから、気が付かなかったと言った方が正確かもしれない。)
祭典の催される町の中では、きらきら光る明かりの方がまぶしくて、まさかこんなにも天に宝石があるなんて・・。
「落ちて・・きたりしないよな?」
とエミーに聞いたら、笑われた。
「落ちてくることもあるのよ」
「ええええ??!! それって、拾いに行ったりできるのか?!」
あんなに綺麗なものだ、近くで見たらさぞかし綺麗なんだろう。
ブレイズにも見せてやりたい。 ああ、彼女は物知りだから、星くらい見たことがあるかもしれないけど。
「うーん。できるけど 隕石って私興味ないのよねー」
「は?」
いんせきってなんだ?
「大概は、大気圏で燃えちゃうから地上に落ちてくることはまれだけど。それよりもあれだな。私は流れ星にお願いするほうが好きなんだよねー!」
流れ星・・?
見上げる彼女の視線にあわせて、俺も空を見上げる。
未来の世界の空を覆う、あの厚い雲を取り除く事ができたなら、あの空にも同じ星が、輝くのだろうか。
「あ!」
声を上げるエミーの目の前を、綺麗な光の筋を描いて、星が流れる。
すかさず手を組んで祈りを唱えるエミーの肩を、シルバーが揺さぶった。
「なななななな!!なんだあれ!!なあ!!なんか落ちたぞ!!取りに行こうぜ!!」
「あー!!!!もう!!!お願い事言いそびれちゃったじゃないのよおおお!!」
こんどはシルバーがエミーに肩をつかまれて揺さぶられていた。
*空っぽの心に
響くのは。
いつもあの子の歌声。
決して上手ではないけれど。
ことりことりと。
空き箱の中になにかが落ちる。
「エメルさんも、歌ってみませんカ?」
「イイ」
「どうしてですカ?一緒に歌いましょう?」
「キイテイタイカラ」
「・・・・・私の歌ですカ?」
「ウン」
「あんまり上手じゃないデス」
「ウタッテ」
「・・・でも」
「ウタッテ。 クリームノ声ハ キレイダカラ スキ」
「・・・・ありがとうございマス・・では、エメルさんの好きな歌を・・・」
ことり ことりと
何も無い箱の内側に 溜まっていくなにかが
僕はとても好きなんだ。
*もしかして
ヤキモチ妬いてるんじゃないのか?」
聞いたとたん、口に含んだ炭酸水をソニックは思いきり噴出した。
傍にいたシルバーから、 きったねえええええ!! と声があがる。
「だ!だれがヤキモチなんか妬くんだよ!!!」
半分ほどしか残っていない、グラスの中のジュースを、ソニックは一気に飲み干した。
「いや、さっきから見てるとさ、なんか面白くないような顔してるからさ」
先日、シルバーは街中で、エミーが見知らぬ男の子と一緒に歩いているのを見たと言う。
それはそれは仲睦まじくしていたようで、エミーにしては珍しかったな という話をしていたのだ。
顔になんか出しちゃいない。なんとなく面白くないなんていうような感覚なんて。
自分から離れてくれれば、結構じゃないか。
何を今更。
「いいのか?」
「何が」
ズズーッ とグラスの下の方に溜まったジュースを・・・残ってもいないのに吸ってみた。
液体の無いグラスには、所在無さげな氷の塊だけが、カランと音を立てる。
「エミーだよ」
「だから!何が!」
「とられちまうぞ?」
「知るかよ」
「・・・・・・・無理してんじゃないの?」
「Shut up! Watch your tougue!!」 ※
面白くない面白くない面白くない!
シルバーに指摘されるのは、尚更だ!
※(だまれ!言葉に気をつけろ!)
*最後の最後に
自分に残された選択肢は 二つ。
右か。左か。
どちらかを選び取れば、全ては終わる。
思わず生唾を飲み込んだ。緊張が走る。
自分の行く末を。自分で勝ち取らなくてはいけない。
片方は生を。片方は死を・・・意味するのだ。
この選択を誤れば・・・・ここにいる仲間達にも・・・・少なからずとも影響が及ぶ。
視線を感じる。心臓の鼓動の高鳴りが耳まで届く。血が巡りすぎて、めまいがしそうだ。
「・・・・・早くおとりよ」
メフィレスの低く冷ややかな声が届く。
そばにいる、シャドウやソニックも、自分の手元を睨むようにして見ている。
わかっている。わかっているんだ。コレが例え、どんな結果を招いたとしても、これは自分の責任だ。
最後まで・・・・・・・・・・あきらめるものか。
「・・・・・・いくぜ・・・・」
意を決して・・・・・・・。右の選択肢を手に取る。
恐る恐る・・・・・その選択の結果を見た。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・J・・・・orker・・・・・」
「はい。この勝負はボクの勝ちだ」
シルバーの手元にあった、最後の数字札を、メフィレスはシルバーからひったくる。
「あああああ!!!ま、まだ、アンタが選ぶ番だろう!!!」
シルバーはメフィレスが取り上げた札に、懸命に手を伸ばす。
「ボクが選択を誤るとでも?思っているのかい?」
そういうと、メフィレスは手に持っていたトランプを、捨て山の上に投げた。
ううう。と言葉に詰まる。 カードゲームにしても、リバースにしても、メフィレスには勝った例が無い。
まるでこっちの手の内が、全て見抜かれているかのようで。
ソニックが青くなって立ち上がる。(もともと青いとかつっこむな)
「うわああああああああっ!! やばい!!シルバーが食事当番か!! 胃薬と出前の用意しとけよシャドウ!!」
「言われなくても準備は万端だ」
すでにテーブルの上には、薬箱と携帯電話、出前のメニューが並んでいる。
「お・・・おまえらああ!! だ、大丈夫だ、この間だって、ちゃんと食べられただろう!?」
「「食べられるものを作っただけでも奇跡だろうが!!!」」
ソニックとシャドウのセリフが重なる。
こんな時だけ、妙にシンクロして見せる。いつも喧嘩ばかりしているくせに。
「ま、せいぜい苦しむんだね。ボクは食べなくてもいい体だからネエ」
「・・・・No way!!! なんで勝った俺たちが罰ゲームみたいな事になるんだよ!!」
「GUNの医療スタッフにも、連絡を取れるようにしておこう」
「ちょ・・・おーまーえーらー!!!!」
*最後の最後に (これはボツ)
好きなものを食べる為に、取っておく癖が、シャドウにはある。
いわゆる、デザートは最後に食べましょう。というやつだ。
なんで最後の最後まで、好きなものを取っておかなければいけないのかが、全くわからない。
好きなモンから、食えばいいじゃん。
「シャドウ」
「何だ」
「これいらないならもらってや」
「誰がいらないって言ったんだ!」
ソニックが狙う、デザートのプリンのカップを、ひょいとシャドウは確保した。
「だいたい、君は何故デザートから食べるんだ。物には食べる順番ってもんが」
「うるせーなー。誰が何食おうがいいじゃないか」
「そうやって君は好き嫌いをするんだろう?」
なんだか、所帯じみてない? お前いつからそんなに細かくなったわけ?
*瞳に映る
光景は、悲惨なものだった。
生命のかけらも・・・。感じられないような世界。
暗雲は渦巻き、植物は枯れ果て・・・湖は干上がっている。
「・・・・これは・・・・思ったよりも深刻だ・・・・」
自分が纏うマントを握り締めた。
この身を守る、このマントの布地を通してさえも、空気の温度の上昇を感じる。
乾いた空気は・・・・。自分にとっても好都合だったが、それは相手にとっても同じなのだろう。
こちらの世界の異変は、自分の世界とのバランスも崩し始めていた。
序々に汚染されていく自分のいた世界。その異変に気づいたものは少なかった。
原因をいくら探してもわからなかった。音もなく、気配もなく、それはゆっくりと広がる見えない染みのように広がっていた。
最後の最後に、自分の守るべき宝石に・・・・答えを問うと・・・そこに映し出された光景が・・・・今自分の目の前に広がる世界だった。
まさか、反する世界側が原因だとは・・・微塵にも。
生きている炎になめられ、蹂躙されてゆく世界。
その中にきらりと光った、一条の光。
「まずは、あの光を探さなければ」
ソルエメラルドと対をなす、カオスエメラルド。
それを操ることのできる、守護者を探さなければ。
所々に見え隠れする、炎の眷属の配下達。
自分の能力を考えれば、分が悪いことは百も承知だ。
「それでも」
自分以外に、誰が自分の世界を救えるというのだろう。
自分以外に、誰がこの世界を変えられるというのだろう。
「・・・・・・ゆくぞ」
自分の中に眠る、破壊的な力を呼び起こす。
決して、無闇に破壊を行うまいと・・・封ずる願いを込めたマントを脱ぎ捨てる。
私は勢いよく 地面を蹴った。
*泣かないで
欲しい。
君には笑っていて欲しい。
泣く という行為が、こうも胸を締め付けるということを 君が教えてくれたんだ。
どうしてマリアは目から水が落ちるんだ?
と尋ねたことがある。
それは彼女が、本を読んでいた途中の出来事だった。
僕には理解し難い事だった。
本を読んでいたのに、急に両の目から、ぽろぽろと水がこぼれて落ちたのだから。
目から 涙 という水分が分泌されて、瞳に入った異物などを押し出すという機能があるということは知っていた。
目に何か入ったのか?と尋ねると、彼女は ううん と首を振った。
「悲しいお話を読んでいたから」
と彼女は悲しそうに話す。
「悲しい・・・」
悲しいという感情。それはどういう事だろう。
「大切な何かが失われたり、大事な人が亡くなったり。そういう・・・・なんていうのかな。それって、とても悲しい事なのよ。そんな時、私達は涙を流すの。泣くっていうのよ」
泣く・・・。泣くというのか。
「どうしたら、その泣く という事を止められるんだ?」
僕は君の 泣く 顔よりも 笑う 顔の方を、見ていたいと思うんだ。
それはなんという感情なんだろうか。
すると、意外にもあっさりと、彼女は笑う。
「シャドウがそうやって、優しくしてくれれば、いいと思うよ」
「・・・?優しい?優しいのか?この僕が?」
「うん。心配してくれているんでしょう?」
混乱は増すばかりだ。
僕は何をしたわけでもない。どうしたら 泣く のを止められるのかと 尋ねただけなのに。
優しい と言う行為も。僕にはよくわからない。
でも君が、それで笑ってくれるなら。それ以上のことはないと思った。